最近、知人で亡くなられる作家さんが多い。
とても残念に思いますが…
現実的な問題として、残された家族の人たちが、遺品の整理…というか処理に困り果てる、といった現象。
その人が描いた作品はどう処理したらいいか困る。捨てるのは忍びない。誰かにあげようにも、もらってくれない。
大量に残った画材や額縁なんかもそうですね。
その作家がプロなら、場合によっては作品に相続税がかかる、とも聞いたことがあります。
そんなこと考えてもないですけど、確かに価値のわからないものを残された遺族の人たちは、大変だろうな、と思います…
作家もそうですが、コレクターも大変。
美術コレクションなんて価値のあるもの、無いもの、見分けがつかないのですから。
欲しい人には宝でも、価値のわからない人からすれば廃棄物。
僕たちが心を込めて生み出している作品は、これって果たしてアートなのか、単なるゴミなのか。
以前からそれをとても強く感じるのです。
昔、ポロックの作品で、大いに論争が巻き起こったそうです。これはアートか、それともただの落書きか。
アートとはそういう世界なのですよね。