僕が絵描きとしてやっていくと覚悟を決めたのは、教室を始める時でした。
教室をするとなると、今までの仕事や生活をそのまま続ける事は困難になると思ったからです。
そうして、偶然に見つかった貸しスペースが、現在のDoi絵画教室の始まりです。
その後、大家さんの都合で移転しましたが、あのスペースに出会っていなかったら、もしかしたら今だに教室を始めていないかもしれません。
そうすると、画家としても本格的なスタートは切っていないかもしれず、ほんのひとつの小さな偶然で、人生の方向が変わる事があると、実感する。
以来、その時の大家さんとは親交が続いています。何かと気にかけてくれて、展覧会企画を助けてくれたり。
今日は和歌山から、仕事の合間とは思いますが、昭和会の会場(日動画廊です)まで足を運んでくださいました。
ありがたいことです。
お世話になった人達のことを忘れてはいけません。その人たちのおかげで、今こうやって立っていられるのです。
僕にとって、教室はそのようなことを思い出す、特別な場所でもあるのです。