山の中にある地蔵堂。
これが、普通なら目を向けない場所に建築されています。
木漏れ日の道に誘われた先にある。
雰囲気のある場所です。
昔から、こういう木漏れ日の道が好きでした。
光が入ればとても魅力的な風景になります。
でも、光が入ってない時は見落としがち。
何度も同じ場所に通わないと見ることができない風景があります。
フランスを取材している時、ほとんどの風景は一期一会と言いますか…その時に「たまたま」見た風景です。
そんな観光者の目線で描くことに少し疑問を感じ、数年前からは1箇所に滞在して描くようになりました。
できるだけ現地人の目線に近づくためです。
もちろん、フランスに住んでいるわけではないので限界があります。それは日本を描くようになって特に感じることです。
もうすぐ、久しぶりのフランスシリーズでの和歌山での個展。
そういう葛藤の中で描いた多くの作品が並びます。
今までとは一味違う展覧会に仕上がります。