中瀬千恵子さんという洋画家がいます。
静岡県の桜の咲く廃坑となった学校をアトリエに描いておられ、そこで生徒さんをとり、絵画教室のような感じで使われています。
ご縁で引き合わせていただき、お話を聞き、楽しいひとときを過ごしました。
中瀬さんは三岸節子さんの大ファンで、目指すべき目標と定め精進されてこられたそうで、三岸節子さんのフランスのアトリエに滞在させていただき、ヴェロン會に所属している僕にも通じるお話でした。
さらには僕がよく知っている他の絵描きさんとも交流があったりと、絵描きの世界が狭いのかもしれませんが、人と人とは不思議なご縁で繋がっていきます。
違う土地へ行けば違う出会いがある。
本当にそうですね。
自分の立っている場所を変えると、物事が立体的に見えてくるのかもしれません。
それは精神的にも物理的にも。
お邪魔したアトリエは、油の匂いがする懐かしい空気でした。