道の向こうに山が見える。
この山のスケール感に興味を持ったとします。
こういう構図を描く時、結局山が小さくなってしまう人が多いのです。
多分それは、写真に撮ると遠くの山が肉眼で見た時に感じたよりも小さく写るからではないかと思います。
現在、絵を描く人の多くは写真を利用しているので、物のの大きさのバランスを見ると、写真を見て描いたのがわかってしまうものです。
肉眼で見たように描くには、実際よりも山を大きく描かないといけなくなり、違和感のある画面になります。
その不確かさが肉眼の良さでもあります。
絵を描く時に必要なのは、描く技術や理論よりも、まずはどう見えたかを感じる感性だなー、と思います。