ドローイングの良さというのは、描き切っていない良さ、だと思っています。
もちろんそれ以外の要素もいっぱいありますが、未完成の美しさ、というところが魅力だと思うので…。
そんな時、写真で取材した資料をもとに描いた場合、どうしても描きすぎるのです。
いまいち、ドローイング的な良さがでにくい。
慌てて描いて下手くそな感じでも、現場や現物をみて描いたクロッキーの方が、臨場感や描き切っていない魅力があるように思う。
そうなのですよね。
対象物をよく見ないといけないけど、見えすぎるといけない。
これって面白いところだなと思います。
僕も写真を使う場合、わざとピントぼけにして、はっきり見えないようにしたりする。