作品を長期間、いい状態に保つため、パネルの表面にコーティングを施しています。
マルオカの「あくとる」。
アクリル系の塗料ですが、防カビ剤が入っており、これを塗ってから水張りすることで、経年によるパネルの変化が支持体の紙に伝わりにくい。
より安定した、商品としてのパネル張りが出来上がるのです。
展覧会の間だけ保てばいいということであればこのような作業は必要ないのですが、商品となった場合、購入された方のところで何十年も展示される、という可能性もあります。
そんな時、経年変化が大きいと困るのです。
作品の価値には「耐久性」も含まれる。
僕はそう思っています。